空き家豆知識 TRIVIA

自宅から離れた実家が空き家化! 遠方の不動産をどう売却する?

自宅から離れた実家が空き家化! 遠方の不動産をどう売却する?

「相続した実家の管理や処分に困っている」という人の中には、就職や独立などで地元を離れ、自宅から遠い場所に空き家があるケースも多いのではないでしょうか。

 

相続を機に実家にUターンして住む、という選択もありますが、戻るつもりが無い場合はそのまま空き家となってしまい、離れている分だけ管理の手間や放置するリスクが大きくなるというデメリットがあります。実家の状況に目が行き届かないため、近場の空き家よりも劣化に気づきにくく、周辺への悪影響や近隣トラブルを招きやすくなるのです。なかなか管理できないからと放置していると、「空き家対策特別措置法」として行政から指導や勧告を受けることも。今回は、遠方の空き家だからこそ気をつけておきたいポイントを紹介します。

 

遠方の空き家を管理・売却する際の注意点は?

 

・現地へ行く手間と時間、費用がかかる

空き家が生活圏から離れた場所にあると、こまめに現地に行くことが難しくなります。空き家は定期的な管理が必要ですが、遠方であれば交通費と移動時間の負担がかかり、結果的に管理不足や放置期間が長くなってしまうという事態を招きます。

 

・過疎地など、地域によっては買い手がつきにくい

実家が地方にある場合、人口が少ない過疎地などはなかなか買い手が見つかりにくく、売却や処分に時間がかかってしまう傾向があります。交通の便や土地条件、建物の古さ(築年数)、現状に満たない耐震基準といった条件をふまえると、さらに空き家活用の難易度が上がることも。場合によっては解体して更地にするのも一つの手段です。しかし、固定資産税の軽減措置が無くなるためコストが増大するデメリットもあり、工事や管理費用をよく検討してから行うことが大切です。

 

・相場や土地勘がつかみづらい

自分の生活エリアとは異なる地域に不動産がある場合、売却相場が分かりづらいことも挙げられます。土地勘がつかみにくいと売却する際の情報収集に手間がかかったり、的確なPRにつながりにくくなります。

 

 

空き家から離れているからこそ、事前の動きが大切。価格相場のリサーチや不動産会社選びは入念に

遠方に不動産がある場合は、現地にある複数の不動産会社や不動産広告をチェックし、売却の相場や不動産情報をある程度調べておくのがおすすめです。ネットの査定や役場などで空き家活用のサービスや制度を問い合わせてみるなど、できるだけ事前に情報を集めてから動くのがおすすめです。

 

現地(空き家)に足を運ぶ必要はどのくらいある? 地域に詳しい不動産会社やサービス・制度を上手く活用しよう

空き家のあるエリアの不動産会社を選ぶ際は、見積もり額以外の対応力やサービス内容もチェックを。リモートでの打ち合わせや内覧の対応などをスムーズに受け付けてくれる不動産会社であれば、現地に出向く機会を減らすことができます。

家財整理や売買契約、引き渡しなどの際には現地にいく事が必要ですが、管理サービスや制度を上手く活用しながら、できるだけ早く手間をかけずに売却を進めるようにしましょう。

 

 

T.omorrow では空き家の相続や活用など、不動産に関するさまざまな相談を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせください。