実家が突然空き家に? 「もしも」に備えて今から始めておくべきこと
もし、今ある実家に親や家族が誰も住まなくなった場合、「空き家になった実家をどうしたら良いかわからない」という人や、「すでに空き家になったまま処置に困っている」という人もいるのではないでしょうか。親が元気な時は気にならない実家問題ですが、もしも親の病気やケガ、他界によって、大切な家が「空き家化」してしまうとしたら…。今回は空き家が発生する前段階から考えておきたい、実家の空き家対策の「備え」について紹介します。
親の介護や他界…大切な実家が急に空き家になってしまうリスク
実家が空き家になるきっかけとして多いのが、両親の病気やケガによって自力での生活が難しくなること。親だけで実家に住み続けられない場合、入院や介護施設への入居、家族の自宅に引き取るなどの対処が必要となり、空いた実家はそのままになってしまうことも少なくありません。また、認知症や障がいなどによって親の判断能力に問題が生じた場合は、実家の相続や売却の手続きが法的に難しくなる場合もあります。
もし、実家に住んでいる親が突然亡くなったら、残された家族で遺産相続について話し合うことになります。相続の手続きは意外と時間や手間がかかるもので、その期間は実家が空き家の状態となります。遺産相続は長期化する傾向があるため、気が付くと劣化が進んで資産価値が下がり、維持管理の費用や負担が大きくなりかねません。
備え1:親が元気なうちに、実家をどうするか話し合っておこう
「今はまだ親が元気だから大丈夫」と思っていても、突然の病気やケガは予測できないものです。後々に実家のことで悩まないためにも、親や家族が元気なうちに「わが家の終活」について話し合っておきましょう。「元気なうちは住み慣れた実家で過ごしたい」「亡くなった後は処分をお願い」「リフォームして住み継ぎたい」など、まずは親子間の気持ちを確かめることが大切。その上で全員が納得のいく方策を決めておくと安心です。
空き家活用に必要な情報を、早めにチェックしておこう
実家について家族で話し合いをする際は、以下についても確認しておきましょう。
備え2:所有者を確定し、誰が相続をするのか話し合う
実家の相続をする場合、建物や土地の所有者が誰なのかを調べておく必要があります。例えば、相続登記の手続きが祖父の名義のまま放置され、相続人全員の同意を取る作業や必要な書類の作成、手続きに予想外の手間と時間がかかった…というケースも。親から子どもに相続する場合、姉弟で誰が実家を相続するのか、相続後は売却するのか残すのかといった活用法も決めておきましょう。
備え3:家のデータを集めて現状を把握する
実家の登記情報を調べて、土地の面積や境界線、築年数、家の構造や状態、所有権やなどの不動産情報を確認しましょう。さらに、増改築の契約書や固定資産税の明細書といった家の基本資料もそろっているとベスト。実家の状態をできるだけ把握しておくことで、相続のトラブル回避や売却などの活用時に役立ちます。
当事者だけで悩まず、空き家のプロに相談&サポート
備え4:相続や空き家活用は、専門家の力を借りよう!
実家の相続や空き家対策のプランや手続きに関しては、自分で判断するのが難しい場合がほとんどです。できるだけ早いうちに、相続や空き家活用に詳しい不動産業者や民間会社、ファイナンシャルプランナー、自治体の空き家相談窓口などに相談しましょう。手続きに必要な専門家につなげてもらったり、空き家活用に関わるサポートを受けることでスムーズに実家の活用ができます。
T.omorrow では空き家の相続や活用など、不動産に関するさまざまな相談を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせください。