建物や土地を生かして価値アップ! 今注目の、空き家再生活用法とは?
空き家は放置しておくと劣化してしまい、不動産としての価値が下がってしまいます。管理やコストの負担、環境への悪影響など、所有しているだけで多くのリスクを抱えていますが、空き家は上手く活用することで収益物件として生かせる場合もあります。
空き家活用には「売却する」「解体して土地を活用」「建物をそのまま活用」などの方法があります。空き家を手放したくない人、新たな資産として有効活用したい人は、既存の建物や土地を再生活用するのがおすすめ。資産価値を上げる、空き家リスクを減らせる、ビジネスとしてコストを抑えることができる、自治体のサポートを受けられるなどのメリットがあります。
今回は、最近注目を集めている空き家再生のビジネスモデルや、新たな活用方法をいくつかご紹介します。
空き家の価値を上げる活用方法いろいろ
1.賃貸住宅にする
空き家をそのまま戸建て住宅として貸し出せば、不動産として賃貸料金を得ることができます。空き家の状態によっては改修が必要な場合もありますが、建て替えるよりコストを抑えやすくなります。人が住むことで建物の状態を維持できます。
2.期間限定など条件付きで貸し出す
「定期借家契約」で、空き家を一定期間の間だけ貸し出す方法もあります。数年単位で賃貸物件として貸し出し、契約期間満了後には空き家が戻ってくるというシステムです。空き家を手放すことなく、長期的な利活用のプランを立てやすくなります。定額制の「サブスクリプション住宅」といった新しい住宅制度にも活用できます。
3.店舗などの商業施設やオフィスにする
古い空き家を生かして、近年人気の古民家カフェやレストランを始める人も増えています。趣のある建物を飲食店やショップ、ギャラリーなどにリフォームすれば、自分でお店を始めたり、テナントとして貸し出すことができます。商業施設以外にもオフィスとして利用するパターンもあります。
4.シェアオフィス、地域施設などのコンセプト物件にする
コワーキングスペースなどのシェアオフィス、イベントスペース、地域の公共施設、教育・福祉施設など、さまざまなコンセプトの物件にするのも一つの手段。利用方法に応じたリフォームを行い、他の賃貸物件との差別化を図ることがポイントです。地域の公民館や図書館、交流拠点として自治体に提供する方法もあります。
5.民泊などの宿泊施設にする
空き家を改修して、古民家宿や民泊などの宿泊施設として活用するケースもあります。ホテルや旅館などの宿泊施設が少ない地域であれば、観光やビジネス、合宿などの研修、移住者体験などの需要につながります。
6.戸建て、アパート、倉庫などの建替え物件にする
空き家の状態により、そのまま使うのが難しい場合は建え替えを検討してみましょう。アパートやマンション、戸建てなどの住宅以外に、倉庫やガレージも賃貸活用に役立ちます。
7.駐車場や農地などで土地のみ活用する
空き家の建物を解体して土地のみを活用する場合、コインパーキングや月極駐車場、農地として転用すれば収入につながりやすくなります。駐車場としてニーズの高い土地かどうか、農地に適している環境であるかを検討して決めましょう。固定資産税が上がるなどのリスクにも注意しましょう。
空き家は放置しないことが大事。早めに活用法を決めよう
所有する空き家の建物や立地、地域性、かけられる資金、所有者のライフプランによって活用の仕方は異なります。最も重要なのは、空き家のまま放置しておかないこと。空き家の相続や活用が困難になる前に、早めに家族で話し合って活用方針を絞り込みましょう。
建物や土地を自分で利活用したい、と考えている人は、活用法のアドバイスからリノベーション、転売の手続きまで請け負う会社もあります。
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