空き家と同じく増え続ける「遊休不動産」の問題&活用法とは?
空き家問題と同じく、年々増加が危ぶまれている「遊休不動産」についてご存じでしょうか。今回は住宅だけにととまらず、空き店舗や空きビル、遊休地といった使われないままの不動産が増えることの問題点や活用法について紹介します。
遊休不動産と空き家の違い
増加により社会問題となっている空き家は、人が居住していない住居用の建物を意味します。一方、「遊休不動産」は利用されていない事業目的の店舗やビル、工場、倉庫といった不動産を指します。建物が無い空き地のことは「遊休地」と呼び、それぞれに意味が異なる不動産用語です。
遊休不動産の問題点とは
使われず放置されたままの空きビルや空き店舗などは、空き家と同じく周辺地域の景観を損ない、犯罪の温床となるリスクが生じます。昔ながらの商店街や街中に空き店舗が並ぶ風景は活気のない印象を与え、地域の経済にも悪影響を及ぼします。
遊休不動産は山や農地などの土地も含まれるため、放置することで手入れや管理がされず、山火事や土砂災害などを引き起こす可能性も高まります。
遊休不動産の活用法
不動産を利活用せず所有したままでは、マイナスの遺産として固定資産税や管理維持費の負担が生じ、時間が経つほど損をする結果に。空き家と同じく、今後も事業に使う予定が無いのであれば、売却してしまうのもひとつの活用手段です。また、賃貸物件として別の事業主に貸し出す、空き地なら駐車場やコインランドリー、太陽光パネルなどの管理しやすく需要がある土地活用も検討を。
最近は古い物件をリノベーションして活用する事例も増え、立地や年数、土地条件によって遊休不動産の価値は大きく変わります。生きた資産価値にするためにも、所有する遊休不動産はどんな活用法が向いているのか、不動産会社などに相談してみましょう。