早めの対策でリスクを回避。空き家にしない、増やさないための解決策
人が住まなくなった空き家は、そのまま放置することで固定資産税などのコストが生じ、
建物の劣化による周辺地域への悪影響やトラブルの原因など様々なリスクを引き起こします。
せっかく受け継いだ大切な遺産を「負の遺産」にしないためにも、
空き家をどうするのか対策を考えておくことが重要です。
今回は、すでに空き家を所有している人や、今後相続する可能性のある人にも
ぜひ知ってほしい空き家問題の解決策を紹介します。
空き家豆知識
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1.空き家管理サービスを活用する
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2.空き家を賃貸にする
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3.空き家を不動産会社に売却する
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4.空き家バンクを活用する
1.空き家管理サービスを活用する
住居として相続人や身内が住むのが最も身近な対策ですが、
諸事情で住むことが難しいケースが多く、なかなか住居として利活用できないのが現状です。
空き家として保有する場合には、そのまま放置せず適切な維持管理をすることが必要。
定期的なメンテナンスで劣化するスピードを抑え、空き家に関わるトラブルを未然に防ぐことが大切です。
とはいえ、空き家の管理をするのは手間がかかり、遠隔地にあれば足を運ぶだけでも大変な作業です。
そこでおすすめなのが空き家の代行管理サービスです。
これは建物や土地の確認、換気や通風、清掃、郵便物の確認などを所有者に変わって空き家管理のプロが
行うもので、管理会社によってサービス内容や料金が異なります。
自分で管理するのが難しい、管理の手間を省きたい人は相談してみるとよいでしょう。
2.空き家を賃貸住宅にする
空き家を賃貸物件にするのもひとつの手段です。
メリットは家賃収入が確保できる点で、借り手がつけば資産として有効活用できます。
一般的には必要に応じて貸主がリフォームを行いますが、
借主が修繕やDIYを行う「DIY型賃貸」も双方にメリットがあるスタイルとして注目されています。
また、住居だけではなく公共施設やシェアハウス、店舗といった別施設としての使い方もできます。
貸主や地域のニーズに合わせた選択肢が広がり、土地を所有しながら収益化できる事例が増えています。
3.空き家を不動産会社に売却する
空き家を売る際には、建物をそのまま売るか解体して売るか、
大きく分けて2通りの方法があります。
多くの空き家は築年数が経過したものが多く、建物の状態や立地環境によって査定がつきにくいため
売却できないケースも考えられます。
その場合は、更地にして土地のみを売ることも検討するとよいでしょう。
まずは空き家の販売が得意な不動産会社を見つけることがスムーズな売却のコツ。
管理の手間やコストはかからなくなりますが、せっかくの資産を手放すことになるため、
慎重に判断して最適な業者選びをしていきましょう。
4.空き家バンクを活用する
空き家バンクは自治体が主体となって運営している空き家情報サービスのことで、
空き家の賃貸や売買を目的とする人がマッチングする仕組みをとっています。
所有者が空き家の情報を登録すると、空き家バンクを介して利用希望者が
興味のある物件を探して申し込むことができます。
営利目的ではないため自身での交渉や仲介の段取りを行う必要がありますが、
相場より安い物件情報を得たり、自治体ごとのさまざまな補助金制度を利用できる
メリットがあります。各自治体が空き家バンクを利用しているので、
空き家のある自治体のHPをチェックしてみましょう。
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空き家は相続や手続き、費用の負担など難しい面もありますが、
面倒だからと先延ばしにせず早めに対策を立て、賢く利活用していきましょう。
T.omorrow では、空き家の管理サービスや売買、賃貸の相談に応じています。
お気軽にお問合せください。